まりもこもこ

もこもこたる思いを書きます

友だちが居なかっために取った賞

今週のお題「表彰状」

表彰よりも表象が気になる哲学徒の時代(?)。卒業論文で優秀賞的な賞をいただいた。ちなみに卒論テーマは表象とはまったく関係ない。

テーマは平たくいえば、「友達ってなんだろう?」というような、それだけ見れば中高生が書きそうなもの。それをアリストテレスさんのニコマコス倫理学Wikipediaにもニコ倫のページはあるが、イマイチなのでPhilosophy Guidesをリンク先にした)を背骨にして連連と書いた。

しかしけっきょく友人関係のリアルに迫るものが描けたかというと、そうは言えない。どちらかといえば、「完璧な人間どうしの完璧な友人関係とは何か」という感じものを追究する、なんだかドライなものになった。
まあアリストテレスさんが目指しているものがそんな感じだしね。仕方ないね。

個人的にはもうちょっとウェットでビチョビチョな感じの文章が書きたかったのだが、そのときの感受性と執筆意欲が間に合わなかった。じゃあいつなら書けたか――それは恐らく高校時代。
教室内のすべての人間について神経ピリピリさせて、今から考えれば周りはいい人がばかりなのにほんとうに友達がひとりもいなくて、ぼっち飯を貫いた。あの頃でなくては書けない文章があったような気がする。
湿った文章は破れやすくて、たぶん支離滅裂になって、賞はとれなかっただろうけれど、あの頃の感受性でもって卒論を書いてみたらどうなったのだろうという興味が、自分のことながら、ある。

いまとなっては帰らぬ感受性。人によって差はあれど、みなさん思い当たる節があるのでは?

まあそれはそれとして、そういった感受性の残滓が、この卒論のテーマを選ばせたわけで。
言い換えれば、友だちが居なかったことが単なる思い出に留まること無く、賞を取ることに結びついたのは、よかったな、と思うわけです。